BBキャップ、ニットキャップ、ハンチングキャップ、ハット、キャップの種類は数あるように、キャップの被り方も人それぞれ様々にあると思います。学校や職場で「このキャップはこのようにかぶってください。」というレクチャーはないため、人のかぶっている様子を見て、自分もかぶる。そんな積み重ねで今のかぶり方は成立していると思いますが、果たして本当にそれで正しいのでしょうか。
今回は細かく見ると様々に異なり、それによって印象も変わる、キャップのかぶり方について帽子と実例を挙げながらご紹介します。
「そんなことは知っている」という方も一読してみると意外な発見があるかもしれません。
前髪は出す?隠す?
画像の男性が被っているのはハンチングキャップです。ハンチングキャップはイギリスの上流階級が乗馬や狩猟といった激しい活動をする時のためにズレにくい帽子として作られた歴史があります。そのためスポーティーでエレガントなスタイルとの相性が良いアイテム。
被る時は基本的に前髪を中に入れて被りますが、もはやファッションアイテムとなっている今ではこんな被り方もアリ。少し印象が和らいで見えます。
英国紳士必須アイテムを自分流に着こなしてみましょう。
前後を逆はいつまで可能?
BBキャップをお持ちの方なら必ず一度はやってしまうかぶり方ではないでしょうか。
ちなみにこのかぶり方、日本では「エロかぶり」と呼ばれているそうです。(ファインダーで如何わしいものを見ている)一方、アメリカでは「メカニックかぶり」とか「ギャングかぶり」と呼ばれているそうです。確かに機械いじりをしている時など、ツバがつっかえて邪魔にならないようなかぶり方です。
そういった合理的な理由がある場合は自然に見えるので特に問題ありませんが、ない時はどうでしょうか。やんちゃに見える?大人気ない?実際いつまでこのかぶり方しても良いのかと言いますと、「キャップを手にとり、かぶったかぶり方が正解!」。
つまり自分次第ということ。自分流のかぶり方で上手に着こなしましょう。
ニットキャップはフンワリ派?ピッタリ派?
ニットキャップの被り方なんて一通りしかないと思われがちですが、待ってください。ニットキャップもBBキャップと同様に前髪を入れるか出すかがポイントです。特に日本では成人男性であっても前髪を下ろしている方を多く見かけます。このヘアースタイルは世界的には珍しいとは言わないまでも、一般的ではありません。
成人男性はおでこを見せるのが当然とされているので、ニットをかぶる時も基本は前髪を中に入れるなりしておでこを見せます。そもそも欧米人とは頭の骨格が違うので単純には比べられません。ただニットキャップの場合、ふんわりしたボリュームのあるものだと頭の形を隠すことができ、ビーニーなどのぴったりしたものは頭の形がしっかり出てしまうところがポイントです。
ご自身の頭の形に合わせて選ばれることをオススメします。
ハットのブリムサイズと身幅
ハットのかぶり方はどうされていますか?ハットに関してはBBキャップのようにオレ流のかぶり方はなくかぶるだけと思われていませんか?
確かにかぶり方に関しては一通りしかないと思いますが、オレ流となると気になるのがブリム幅。クラウンの高さもそうですが、ハットの場合はクラウンよりもブリム幅にオレ流のポイントがあるように思います。例として、画像の男性はかなりがっちりとした大柄な体型ですが、それに比例するようにブリム幅も広めです。仮に華奢な人がこのサイズのハットをかぶっているところを想像すると、ハットの存在感が強すぎて帽子だけ浮いて見えてしまいます。
しかし他方では、ブリム幅が広いことで顔が小顔に見えるという視覚効果もあり、ハット一つを選ぶにしてもなかなか悩みどころが多いのも事実。ただ冷静に考えてみると、顔の幅を容易に変えることはできませんが、身幅はダイエットなどで変わります。そうなると身幅よりは顔の大きさを基準にどのハットにするか選んでみても良いかもしれません。
まとめ
以上がオレ流キャップのかぶり方です。色々と書きましたが、結局はどんなかぶり方をしても自分らしくあればそれがオレ流になるといったところでしょうか。かぶり方だけに限らず、キャップを使ったコーデやスタイリングに関しても同じことです。最初は「これで良いのかな・・・」と躊躇してもそれを続けていくことでいつかしっくりくるタイミングが訪れると思います。
流行に合わせて自分を変えていくスタイルも確かにありますが、ご自身のありのままを貫く。そんなオレ流があっても良いのではないかと思います。