テック系アイテムとは、技術や先進的な素材・デザインを取り入れたファッションアイテムのことを指します。多くのファッションブランドは時代の技術革新に遅れを取るまいと、繊維などを中心に日夜進歩している技術や機能を取り入れたアイテムを発表しています。
テック系アイテムの特徴を語る上で外せないのが、機能性や快適さ。かつてのウールセーターは、今やフリースに変わり、保温性はそのままに扱いやすさは格段に上がりました。
今回はそんな気になるテック系アイテムについてご紹介したいと思います。
テック系の王といえばコレは外せない
テック系といえば「GORE-TEX」ですよね。さほどファッションに明るくない方も一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
GORE-TEXは W.L.ゴア&アソシエイツ社によって開発された防水透湿性素材の商標・ブランド名です。かつてはアウトドア製品を中心としていたGORE-TEXですが、昨今はアウトドアに限らず様々なブランドとコラボしたアイテムが発表されており、まさにテック系アイテムの代表格と言えるでしょう。GORE-TEXの特徴は、外部からの水分や風を防ぎつつ、内部からの湿気を外部へと排出できる透湿性です。GORE-TEXはこの透湿性を持つため、運動時に発生する汗による衣類のムレを防ぐことができ、快適な着心地が得られます。GORE-TEXの機能性を最大限活かせるのは、やはり登山やランニング、サイクリングといったアクティブなシーンになりますが、近年はその品質の高さや快適さが日常使いにも求められ、アウトドアブランドに限らず多くのブランドとのコラボ商品が流通しています。
テック系と聞いてピンと来ない方に、まずオススメしたいアイテムの一つです。
ナイキだけじゃない!日々革新するテック系スニーカー
次にオススメしたいのがテック系のスニーカーです。
テック系のスニーカーといえばAIRソールで一世を風靡した「NIKE」を思い浮かべられる方も多いでしょう。そしてその人気は今なお衰えることを知らないほどではありますが、近年はNIKEやADIDASといった老舗スニーカーブランド以外の新進系ブランドも良く目にするようになってきました。
例えば画像のスニーカーを作っているスイスのスニーカーブランド「on」。「on」のスニーカーの特徴は、「クラウドテクノロジー」と呼ばれる特許所得済のクッショニングシステムです。雲の上を歩いているような履き心地からこのネーミングがつけられたそうですが、こういった機能こそまさにテック系に敏感な方に求められているものではないでしょうか。また「on」以外にも最新のテクノロジーを取り入れ、機能性を前面に生み出されるスニーカーは日々増えており、この先老舗スニーカーブランドとのシェア争いにも目が離せません。
テック系ってカッコいいの?
さてここからはテック系のかっこよさについて少し触れてみたいと思います。多機能のアイテムは果たしてカッコいいのでしょうか。
まず一例としてみていただきたいのが下記の画像。
テック系というかもはや、テックの塊?といった方が良いかもしれませんが、こういったいわゆるタクティカルギアーは、最新のテクノロジーをいち早く取り入れ製造されています。その理由はもちろん、戦場などの生死をかけて活動するシーンにおいて、機能性の優劣は真っ先に問われる必須要件になるからだと思いますが・・・
動きやすい、快適だからといってこれをそのまま日常生活で使うと殺伐としてしまいますよね。せっかくの素晴らしいテクノロジーも、見せ方次第というところかなと思います。
その点を踏まえて次にご紹介するのがこちらです。
一見すると普通のプルオーバーシャツですが、赤色がアクセントになっているポケットに注目。具体的になんのテックなのかは分りませんが、スリットの入ったようなデザインになっており、何か特定のものの出し入れを想定してデザインされているものと思います。
少し分りにくくなってしまいましたが、要点はテック系をファッションに取り入れるのであれば機能性に固執しすぎないことが卒なく着こなせるポイントということです。
便利、たくさん入るから、タクティカルベストやカーゴパンツ。暑い、発汗性がいいからメッシュ素材のTシャツ、動きやすいからジャージ素材のパンツとか。アイテムのチョイス自体を責めているのではありません。快適に過ごすにはそういったテック系アイテムを大いに活かしていただきたいのですが、極端に書けばそのチョイスで得られる快適さの裏で、露わになる見苦しさのようなものもあるということ。
まとめ
今回はテック系アイテムのご紹介をしてまいりましたが、いかがでしたでしょうか。こう書いている今も日々新しいテクノロジーを活用したアイテムが生み出されていると思いますが、直前の見出しで書いたように、テック系アイテムを選ばれる際は機能性だけではなく、さりげなさも判断基準の一つとして考慮されてみることをオススメします。