帽子をかぶっているだけで、なんか男らしく感じる。そんなことを聞いたことがありますが、本当にそうなのでしょうか。もしそうだとしたらその理由はどこにあるのでしょう。
かつて平安貴族だった男性たちは日中必ず烏帽子をかぶっていたと言います。万が一烏帽子が脱げて頭部が露出してしまったら、それは今でいうズボンを脱がされパンツ一丁になることと同じとも。
今回は帽子を愛してやまない人はもとより、初めての帽子選びを前に躊躇している人まで、この世の多くの男性たちに向けて、イチ押しの帽子をいくつかご紹介したいと思います。
まずはここから男気溢れるフラットブリム
初めての帽子選び、色々あって迷われている方も多いのではないでしょうか。そんな時にオススメなのが画像のようなフラットブリムキャップです。BBキャップをオススメする理由はスタイルを選ばないからです。カジュアルな装い、レジャーやアクティブなシーンで活躍してくれること間違いなしです。
BBキャップを選ぶ際のポイントは、ツバの形状。大きく分けると今回ご紹介している平らなフラットブリムと折れ曲がったカーブドブリムがありますが、初心者はフラットブリムが良いと思います。顔の大きさに関わらずどんな方にもしっくりくるのがその理由。
コーデのアクセントにもなりますね。
ブリムは帽子の顔ということ
画像の男性がジャージと合わせてかぶっているキャップは、ツバを折り返えしています。このキャップは主に自転車のライダー用に作られたサイクリングキャップというものです。自転車に乗る方にはお馴染みの帽子です。
このようにツバを折り返す理由は風の抵抗を受け流し、走行中に煽られて飛んでいかないようにするためです。日差しを防ぐためだけであれば他のキャップでも事足りるのですが、シーンに合せて合理的なチョイスができるのは「できる男」を感じさせますね。
このように特定のシーンに特化したキャップはたくさんあり、始めはその用途のためだけに用いられたものが、次第にファッションアイテムとして広くかぶられるようになるケースは散見されます。これからのシーンを先取り、流行の最先端を行くべくマイナーキャップ達に敢えてチャレンジしてみるのも一興かと思います。
ストリートの観察者、ワッチキャップ
ハイ / ローに関わらず流行はその時その人々の間で常に変わりゆくものです。そんな川のようにとどまることことのない流れを、ストリートの傍目から観察してみましょう。
ストリートスタイルにぴったりなのが画像の男性がかぶっているような「ワッチキャップ」。「ワッチ= Watch」に語源があるこのキャップはもともと海兵が監視の際に被っていたことにあるそうです。この帽子のように軍事関係にルーツを持つアイテムはファッションアイテムにも多く取り入れられており、それらの多くは男性を中心にいつの時代も人気を集めています。
また映画などの登場人物がそれらのアイテムの流行に一躍買うこともありますよね。少し古いかもしれませんが、『トップガン』のトム・クルーズが着用したMA-1ジャケット、『タクシードライバー』のロバート・デ・ニーロが着ていたM-65ジャケット、そして『レオン』のジャン・レノがかぶっていたのがこのワッチキャップ。ちなみにこのワッチキャップはイスラムワッチと呼ばれるタイプのものもあります。
名前からすると宗教色?と思われるかもしれませんが、そんなことはなくどこか潔い感じの漂うアイテムで、ヒゲを蓄えられている方には雰囲気も相まってオススメです。
一癖がアジになるということ
帽子の王道といえばBBキャップですが、もうすでに持っている方や、物足りなさを感じられているのであれば、敢えてそこを選ばない選択肢もあります。
特に40代、50代と体力の衰えを感じ、かつてほどアクティブなシーンで活動することもなくなったという方、キャップを脱ぎ去りベレーを選ばれてみてはいかがでしょうか。ベレー帽はシンプルな形であるためどんな顔の形の方でも似合う帽子です。
どことなく文化的な雰囲気が漂うのもいいですね。一癖あるアイテムをうまく使いこなす上級者にぜひ挑戦していただきたいアイテムです。
アウトドアにはジェットキャップ
こちらはクラウンが浅くツバが長い、アウトドアキャップでよくあるジェットキャップ。
一見すると普通のBBキャプのようですが、BBキャップに比べクラウンのパネルが少なく作られており浅めの仕様になっているのがポイントです。さらにジェットキャップのブリムは長いタイプが多く、特に面長の方には小顔効果になるためオススメです。
まとめ
以上がイチ押しキャップのご紹介になります。色々とご紹介しましたが、最後にキャップと併せてヘアースタイル、メガネ、サングラスなどをスタイリング出来ると、より個性的な印象を演出できるのではと思います。