大人なキャップコーデ術

「小物づかいは大人の嗜み。」流行は常に変化するとはいえ、ジャケットやコートなどのアイテムは歳を重ねるにつれ、自分にしっくりくるものが固まってきます。お洒落に敏感である人ほどその傾向は顕著に現れてくるものと思います。しかし同じアイテムばかりを使ってしまうと、マンネリとした印象を持たれてしまい、時代遅れ感を与えてしまうことも。

どうせなら時代遅れに見られるよりも、若々しくありたいものです。

今回はそんな大人たちが手軽に若々しさを取り入れる方法の一つとして、キャップを用いたコーデ術をご紹介したいと思います。

ワンポイントにフレッシュカラーを取り入れる

特に秋や冬のシーズンはアウター類をはじめとしたカラートーンが暗めになりがち。それはそれで大人の落ち着きもあって良いものなのですが、全体のトーンが暗くなると見る人に与える印象もどこか寒々としたものになってしまうことも。

そういう時はキャップに明るいフレッシュな色を取り入れると印象もガラリと変えることができます。またキャップ以外のアイテムは普段お使いのものでOKなので、経済的にコスパも良く、簡単に取り入れられるコーデ術になるのではないでしょうか。

キャップのカラーと合わせるようにして、カバンやシューズなどの小物を同じ色でまとめると、全体のバランスも良くなりちょっと小慣れた感じも出ると思います。

キャップにアクセントをつける

キャップといっても様々なもタイプがあり、あまり一般的でないものをチョイスするのも大人ならではおしゃれ術と言えるでしょう。

誰も被っていなさそうなデザインのものをあえて選べるのは大人の余裕の見せ所と言えるのかもしれません。特にエスニック色や、宗教色、特定の職業やスポーツなどに関連した帽子をファッションに取り入れるケースはよく見られます。

ジャケットやボトムスのようなアイテムはファッション性だけではなく、着心地の良さ、機能性などが求められ、いつもと違ったタイプのアイテムにチャレンジするにはハードルが高いように感じられるかもしれませんが、帽子や、小物などは積極的に色々なものを選ばれても面白いと思います。

決めすぎない外し感

少し上級者にオススメなのがあえて外しを見せるコーデ術です。

例として上の画像をご覧になられると、季節感が服装と帽子であっていないことがお分かりいただけると思います。この例は極端なものになりますが、お洒落を語る上で「外し感」はとても大事。

では、続いて下の画像はいかがでしょうか。

ツィード系のジャケットと、ブラックウォッチチェックのボトムスにグレンチェックのハンチングキャップをコーディネートされています。素材感も統一されており全体のトーンバランスも取れていて隙のないお洒落さんに見えると思いますが、どこか決めすぎ感も否めません。

ヨーロッパに暮らし、オペラやディナーデートに出かけるのならこの装いがお手本になるのでしょうが、そんなシーンが果たして日常に何度あるのか。こういった場合に先ほどの「外し感」が決め手になるのではと思います。

Tシャツや、カジュアルシャツなどにあえて、ポーラーハットなどのフォーマル感のあるアイテムをチョイスしたり、スーツでかっちりと決めておきながら、足元はスニーカーを選んだり。小物類は手っ取り早く外し感を演出できる便利なアイテムの代表といっても良いでしょう。

ただ一つだけ注意しておかなければいけないのは、「外し感=奇をてらう」ということでありません。ベーシックのコーディネートが分かっている。その上であえて外すアイテムを選ぶ。そこには、その選択の必然性やセンスが感じられないと、かえって悪い印象に取られてしまいますので、まずはベーシックを抑え、その上の応用として取り入れるようにしましょう。

被り方で差をつける

最後のポイントを挙げるとするのなら被り方。

特にキャップは人体の最も目立つ部分、頭に被るアイテムになるため、被り方一つで印象も大きく異なってきます。画像のように少しずらすだけで、ラフな印象が感じられたり、ツバを後ろにしてかぶるとやんちゃ感が感じられたりと、同じアイテムでありながら色々な表情を楽しむことができます。

正しい被り方に習って被るということは、当然おさえなければならないポイントですが、あえて人と異なる被り方をするのも大人のコーデ術と言えるでしょう。ただし、「外し感」のところでも言及したように、その時のシーンや、TPOを逸脱することなく実践するのが大人の嗜みですので、なかなか難しいところでもあります。

まとめ

以上が大人のキャップコーデ術のご紹介になります。

キャップはコーデの幅を増やすためのアイテムとして非常に便利なものですので、コーデのマンネリ化や、ちょっと大人のこなれ感を演出したい方にはまず試していただきたいアイテムです。